マネージャーとして新入社員を受け持って4ヶ月を迎えようとしていた頃のこと。

一通りのルーチンワークをなんとかこなすようになってくれた一方で、あまりよろしくない思考パターンやクセも出てきて、失敗も目立ち、様々な場面でつまずくようになってきました。

問題は、そのつまずきをどう反省させ、そこから立ち上がらせれば、成長につなげることができるのかということ。
ここまでの私は、成長のための指摘以前に、新人のミスを指摘しまくってへコませてばかりのマネージャーになっているような気がしたのです。

そんな疑問を感じて手に取ったこの本には、まるで私の悩みが呼び寄せたかのように、その答えと対処法がズバリ書いてありました。

折れない新人の育て方 (自分で動ける人材をつくる)



つまずきやすい場面を想定して構えておく

問題は、日常の中で、成長のポイントとなる場面に気付くことができるかどうかだ。「後から振り返れば、あの場面だった」と感じることはできても、その場で察知することは意外と難しい。
そこで、事前に場面を想定しておき、ポイントを整理しておくのが、反応を早くするためのコツとなる。

新人がつまずきやすい場面を

1)配属が思い通りにいかない
2)基本的な小さな仕事・ルーティンの仕事
3)小さな向上・小さな成果
4)報・連・相
5)山積みの仕事
6)納期を要望される
7)ミス
8)なかなか成果が上がらない
9)考えてもどうしたらいいかわからない
10)結果

この10の場面に分けて、マネージャーが、そして職場の先輩が、そのような場面においてどのように声をかけると、新人がプラスの感じ方になったりマイナスの感じ方になったりするかを、丁寧に整理してくれています。


そして実践編

私のメンバーの新人は、この10の場面の中で特に7)のミスが気になる状態。最初の頃は、新人だし・・・と甘めに見てあげていたのですが、1日2回は何かしらミスをするような状態に。

その度に神妙な顔をして謝り、だんだんと自分に自信がなくなって笑顔も消えていく新人の異変に気付きながらも、いつの間にか語気も荒くなりながら、ミスを起こす度にかなり厳しく詰めるようになってしまっていたのですが、

そんなときにマネージャーがかけるべき言葉は
ミスは起こる、次に生かせばいい。
同じ状況になったら、次はどうする?
であると。

それに近いことはとっくの昔から何度も伝えてきたつもりだよ・・・と思いながらも、もう一度しっかり伝えようと、先日起きた大きめのミスについて、忠実にこの2つのメッセージだけを、真剣に、短く、しかし繰り返して伝えてみました。

するとメンバーは、長時間労働の調整のために私が無理矢理取得させた有給休暇を使って、自分が任された仕事のすべてについてその目的とミスを発生させないための手段を白紙のノート4ページに渡って書き、私に宣言して、それらを実行しはじめたのでした。

それまで3ヶ月間注意し続けても変わらなかったメンバーが、言葉のかけ方をきっかけに1日にして変わったその姿を見て、言葉そのものの力と、マネージャーが新人に与える影響力の大きさにびっくりさせられた出来事でした。

こんな風にメンバーが変わる・成長していく瞬間瞬間に立ち会えることがマネージャーという職務の醍醐味なのだなと、ようやく実感できるようになってきた次第です。