週末は7月に出たこんな本を読んでました。リアル書店では売れ行き好調のようです。
『「履歴書のウソ」の見抜き方 調べ方
著者は、人事の経験をもとに現在は転職コンサルティングサービスを個人向けに提供している方。
それだけに、求職者が履歴のどこをちょろまかそうとしているのかという「履歴詐称の動機」をリアルに掴んでいらっしゃるようにお見受けしました。
私も人材業界の人間のはしくれとして、この本とはちょっと違った切り口で履歴詐称の見破り方をまとめておこうと思います。この不景気で仕事欲しさあまりの履歴詐称トラブルに巻き込まれてお困りの採用担当者様に是非。
虚偽申告には徹底した確認で対抗
履歴詐称を見破るには、以下2つの視点とそれに応じた対策が必要です。
A.無い事実を書く履歴詐称(虚偽申告)がないか
B.事実を書かない履歴詐称(隠匿)がないか
このうち、Aの無い事実を書く履歴詐称(虚偽申告)を見破るのは比較的簡単。
1)証明書を徹底的に回収する
特に学歴、留学歴、在職期間、退職理由、年収はウソが多い
ので、卒業証明、退職証明書、離職票、源泉徴収票、
年金記録台帳あたりはチェックです。
2)応募者に許可を取ってリファレンスチェックを入れる
営業実績とか、マネジメント経験、部下の人数はこれで確認する
しかないですね。
3)能力を測るテストをする
法務だったら契約書ドラフトさせれば一発。英語での事務能力
が必要なら英語面接・英作文させるとか。
この3つを徹底してやればいいわけです。問題は手間とコストがかかるということだけで、やるかやらないか。やらなければ履歴詐称(虚偽申告)リスクが残るだけ。
書類選考者全員は無理でも、最終面接者には、これぐらいはきっちりやるべきでしょう。
隠匿を見破る方が難易度が高い
問題は、Bの事実を書かない履歴詐称(隠匿)、つまりネガティブな履歴の不申告をどう見破るかです。
私の経験上、隠匿の手口トップ3は以下。
・短期間の職歴を書かない
・休職の事実を書かない
・副業の事実を書かない
これらを見破るには、この2つ。
4)あやふやにせず、面接で深く突っ込む
職歴の年号はきっちり精査した上で、以下のような質問を必ず
するようにします。
「この○ヶ月のブランクは、バイトもやらず無収入でしたか?」
「職歴の中で、実際に職務についていない休業・休職・長期休暇
期間はなかったですか?」
「副業をしていたり、名義貸しも含めて会社の役員に就任して
いたりはしないですか?」
5)身元保証人に履歴を確認させる
通常は損害賠償責任を負う旨の保証文言にサインを求めるだけ
だと思いますが、本人の履歴書・職歴書を添付し、その内容に
虚偽・隠匿がないことを確認の上保証させるという手があり
ます。
このBパターンの履歴詐称(隠匿)は、証明書等で確認できるAパターンと違って、見破るチャンスが限られているのが特徴。採用担当の鼻の良さと切り込む技術が問われる所でもあります。現場の面接官が面接をする前に、人事がこの辺のところをきっちりフォローしておく体制が望ましいところです。
履歴詐称を完全に防ぐには、手間とコストと技術が必要です。どこまでチェックするかは会社次第ではありますが、本当にヤル気と能力のある応募者だけを後腐れないように採用するためには、そして履歴詐称が発覚した際に調査不足を裁判所に問われることなく解雇を確実にできるようにするには、それなりの対応が必要だということですね。









