企業法務マンサバイバル

企業法務を中心とした法律に関する本・トピックのご紹介を通して、サバイバルな時代を生きるすべてのビジネスパーソンに貢献するブログ。

ノマドワーキング

【本】サバイバル時代の海外旅行術 ― 海外旅行・出張ハックはすなわちノマドワークハックでもある

 
最近自分のツボに入ってしまった高城さんの本から。
旅好きな方だけでなく、海外出張の多い方、そしてノマドワーカーを目指すビジネスパーソンにも是非オススメな一冊。

サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)
著者:高城剛
販売元:光文社
(2009-08-18)
販売元:Amazon.co.jp



旅のアドバイスというと、せいぜいツアーコンダクター出身者の業界裏話みたいな本ばかりだったこの分野に、そういう商売っ気のない高城さんが繰り出す数々の実践的なアドバイス。

多くの人達が買っている日本の旅行ガイドは、少々乱暴に言えば行ったかどうかも分からない人の文章とアンケートと広告で成り立っています。私たちは文責がない情報と広告に大切なお金を出しているのです。
専門のジャーナリストが、実際に取材したことを記事にしている『ロンリープラネット』を読んでいると、旅行ガイドはジャーナリズムでなくてはいけないということに気づかされます。『ロンリープラネット』には、写真入りで著者が必ず紹介されています。日本ではあまり馴染みのない職業であるトラベル・ジャーナリストが、他国では多数存在するのです。

で、訪問回数が一番多いシンガポールの『ロンリープラネット』を買ってみたんですが、本当に一切の広告が無く、実名ジャーナリストの文章と現地の方(こちらも実名・職業・写真入り)のインタビューに基づく私の知らないシンガポールがそこには描かれていて、近々予定している次の訪問が楽しみになりました。

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Lonely Planet Encounter SingaporeLonely Planet Encounter Singapore
著者:Joshua Samuel Brown
販売元:Lonely Planet
(2010-10)
販売元:Amazon.co.jp



カラダの管理という観点で興味深かったがこちら。

旅先であちこち歩いて疲れたときに僕が愛用しているのは、メディキュット(ドクター・ショール)です。これは、簡単に言えばきついソックスやタイツのようなもので、足にかかる圧力によって血行を促進するものです。
これを着用することによって脚の筋力低下を補い、血行やリンパの流れを促進し、脚にたまった水分の再吸収を促してむくみを見事にやわらげることができます。(略)旅先で歩いているときにずっと履いていると本当に疲れません。

ドクター・ショール おうちでメディキュット ひざ下 (ブラック) Lドクター・ショール おうちでメディキュット ひざ下 (ブラック) L
販売元:ドクタ-・ショ-ル メディキュット

販売元:Amazon.co.jp


東急ハンズのような健康商品を扱うところはもちろん、美容商品として女性を中心に相当流行っている様で、ドン・キホーテにも山のように売ってました。メンズが生産打ち切りということで、Lサイズで代用。いくつかバリエーションがある中では、ひざ下のオープントウタイプが履いてて気持ちいいです。


もう一つ、ああこれあるかもと思った飛行機搭乗に関するハック。

圧縮したものを僕はよく紙袋にいれます。紙袋はできるだけ高級そうなものに限ります。なぜなら、もしその紙袋の荷物をそのまま手に持ってチェックインするとき、いかにも今空港のブランド店で買ったように見え、そうすると、手荷物の数にカウントされないからです。一般的に、機内持ち込み手荷物は、一つまでしか許可されないことが多くあります。しかし、不思議なことにいま買ったばかりのように見える紙袋はカウントされません。

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その高級な紙袋をどこでどうやって手に入れるかはさておき(笑)、まさに旅慣れた人ならではのサバイバルな知恵です。

最近は日本のビジネス界でも「ノマドワーキング」が流行語になりつつあるように感じますが、高城さんのように10数年前から実践していた日本人はそう多くありません。この本で紹介されているテクニックの数々には、旅行というシチュエーションに限らず、これからのビジネスパーソンがノマドワーキングをしていく上で見習うべき視点とアイデアが沢山隠されていると思います。
 

【本】リーディング3.0 ― ノマドワーカーを目指すあなたが避けて通れない道

 
本を読むことの重要性を私に教えてくれたのは前職の上司でしたが、「本は知識を吸収するためでなく、使うために読むのだ」という正しい読み方を私に教えてくれたのは、本田直之さんの『レバレッジ・リーディング』でした。

その「使うために読む」レバレッジ・リーディング=リーディング2.0の生産性を、デバイスとツールによってさらに高めようというのが、この『リーディング3.0』です。

リーディング3.0 ―少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術リーディング3.0 ―少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術
著者:本田 直之
販売元:東洋経済新報社
(2011-04-22)
販売元:Amazon.co.jp


・モバイルデバイス = iPhone
・クラウドサービス = エバーノート・iBooks/Kindle
・ソーシャル・ネットワーク = Twitter/Facebook
この3つを使って、物理的な制約・時間と場所の制約・情報シェアの制約からの脱却を可能にするのが、リーディング3.0。

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特に圧巻は、chapter3以降随所に言及されるiPhone+エバーノートへの本田さんの傾倒ぶり。読んだ本をまとめたレバレッジメモから雑誌から航空券からなんでも放りこみ、エバーノートの全文検索とタグ機能によって、後でいつでも・どこでも検索できるようにします。

本田さんの様にiPhoneとエバーノートを組み合わせて使っている人はもはや珍しくありませんし、私も2010年4月から使い始め、特に12月末に論文を書き始めた頃からwebクリップはエバーノートに一本化しはじめていたのですが、正直言ってクラウドと心中するリスクを背負うにはまだ時期尚早かな・・・と思う自分もいて、なんでも放り込むところまではできていませんでした。しかし、
ごく近い将来、ノマドワーカーのような「制約のない働き方」が主流になっていくでしょう。「1つの会社に所属し、決められた時間と場所で、1つの仕事をこなす」といった働き方は過去のものとなり、「組織に囚われず、いつでもどこでも、いくつもの多様な仕事をこなす」という人が多数派となるはずです。
「もう詳しいのに、そこまでやっているんですか」と驚かれますが、わたしは「そこまでやらないと、アドバンテージを取れない」と思っているからにほかなりません。
もしあなたがウェブ・モバイルリテラシーを一切取り入れず、2.0時代のままのリーディングを続けていても、当面は大きなデメリットはありません。現状維持のまま、何とかやっていくこともできると思います。
しかし、ふと気づいたときには、自分以外のほどんどの人が前に進んでおり、1人だけぽつんと取り残されている・・・。こんな状況は遠からずやってくるでしょう。
この一節を読んで、自分が日本のサラリーマンの殻を破りノマドワーカーを目指す上で、これは避けられない道なのだと覚悟を決めるに至りました

私の最大の障害になっているのが、書籍の電子化です。このブログでも紹介し続けてきた数百冊ある法律専門書。紙ならではの扱いやすさもある中、本当にクラウドに放り込んで困ることはないか?放り込むにしても膨大な作業を自分でやるのか?躊躇する理由は色々あるのですが、やり切ったあかつきにはこのブログでまたご報告したいと思います。
 
そしてもう一つ、これからのノマドワーカーにとって最も大切なスキルだと気付かされたのがこれ。

iPhoneを持たないと差がつく時代だと痛感したわたしは、「タイピングHi」というアプリを使ってフリック入力がより早くできるように、3〜4日練習しました。
かつてパソコンを始めたときは、最初にタッチタイプの練習だけを徹底して行なったことがありました。タッチタイプができるか、一本指で打っているかで圧倒的な差がついたものですが、今や同じ状況がiPhoneにも訪れているのです。こういうストック型スキルを身につけているのといないのとでは、後々に大きな差が出てきます。

タイピング Hi -フリック練習
価格: ¥230 App
更新:2010/09/08


“外付けキーボード”という前時代的デバイスの呪縛から脱却するために、フリック入力を極めるのがノマドワーカー流。こちらも早速買って特訓開始です。
 

【本】私の名前は高城 剛。住所不定、職業不明。 ― 大人げないハイパーノマドが集まる国になれ!

 
“あの”高城 剛さんが、自分でQuestionを立てながらAnswerするというスタイルで自分を語る本。テイストとしては成毛さんの『大人げない大人になれ!』にすごく似てます。


私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明
著者:高城 剛
販売元:マガジンハウス
(2011-02-24)
販売元:Amazon.co.jp


震災前から、トランク2つで世界を放浪しながら生きているという彼のノマド的生活について妻と注目し話題にはしていたものの、最近の報道で見る彼の姿も相まって、苦笑いまじりだったのも確か。しかし、大震災、巨大企業のリスクマネジメント能力の欠如、政府の機能不全という「想像の中の最悪の未来」を一気に目の当たりにしたからでしょうか、彼が144のQ&Aを通じて悪意なく描いていた未来のイメージのほとんどが、震災後の日本につきつけられた課題と重なって見えてきます。

試しに、働き方・ビジネス・法律に関して発言しているところをいくつか引用してご紹介してみましょう。


Q3 なぜ、定住しないのですか?
これには、様々な理由があります。まずは、不安定な時代のあらゆる危機やピンチに備えるためです。それは経済的・政治的危機、天災、それに個人的な問題すべてに言えます。
定住しないことが現代的ピンチを切り抜ける良い手だての一つであるのは、間違いありません。
また、フランスの才人ジャック・アタリは、今後地球人は動けない定住者と非定住者に大きく分かれていくだろうと言っています。彼は、二十一世紀の非定住民族のことを「ハイパーノマド」と呼んでいます。

Q17 これからの社会は、どうなると思いますか?
僕は過去20年にわたり、携帯電話が小さくなって耳に入るようになると、テレフォンのゴールは、テレパシーになる、と言っているように、人々の意識がいつか本当に「つながる」ことになると思います。それはツイッターのフォロワーや巷でいう「つながっている」などという安い発想とは、大きく異なります。本当に意識的に世界全員がつながることになると、それは、一切の隠しごとができず、悪いことが出来なくなる方向に向かっていることを意味します。
メディアの語源がメディウム=霊媒であり、またチャネラーとテレビのチャンネルが同じ意味を持つように、真のインフォメーションチャネリングが、誰でも容易にできるようになるでしょう。100年たつと個人情報保護は、まったく無意味になり、著作物も、すべて共有、になるでしょう。

Q56 不況の原因は、なんだとお考えですか?
僕の解釈では、グローバル化した社会の中での他国との法律の違いが一番大きいと思います。日本は条文化した法律に則っていますが、判例を積み重ねて法的判断に至る英米法のもとでは、フレキシブルな活動ができる。それが出遅れている要因でしょう。
そんなこともわからない世代の人たちにパワーが集中していることが、さらなる本質でしょう。だから、必要なのは政権交代じゃなくて世代交代。

Q97 失敗したときの対処方法は?
悪いことほど、早めにオープンにする。
失敗をごまかしたり隠したりすればするほど、経験上ですが物事は悪化します。
問題点に限らず、あらゆる物事をオープンにすることによって、人々がすべてを見ることができて、「あれとこれを足せるかも」のような統合しやすい環境になるので、結果相対的なパワーが増大します。秘密を増やせば増やすほど、あちこちに壁ができるので、パワーが落ちるのです。


彼の描く未来についての批評・解釈は野暮になりそうなので、読み手である皆さんにお任せしたいと思います。ただ読み終わってぼんやりと、彼のいうハイパーノマドな才能を、国境・法律・宗教の壁を超え率先して受け入れる・集める国が、これからの世界をリードする国になっていくのだろう。そして日本はそういう国になりえるのだろうか?そんなことを思いました。

s-caravan


オススメするのはちょっと勇気が入りますが(笑)、メディアで伝えられる彼のイメージに囚われずに読んでみる価値がある本だと思います。
 
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