前著『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』に続きまして、“いま自分が一番欲しい法律実務書”を出版することになりました。名前を『アプリ法務ハンドブック』と言います。本日、Amazonにて予約受付開始です。


アプリ法務ハンドブック (BUSINESS LAW JOURNAL BOOKS)
小野 斉大 (著), 鎌田 真理雄 (著), 東條 岳 (著), 橋詰 卓司 (著), 平林 健吾 (著)
レクシスネクシス・ジャパン
2015-10-09



本書は、表紙帯にも大きく書かれているとおり、アプリサービスで必要となる
・知的財産権
・プライバシー
・デベロッパー規約(プラットフォーマーとの契約)
・OSS(オープンソースソフトウェア)
・資金決済法
・未成年取引・デーティングやアダルトコンテンツ・EC・ゲームに関する規制
・広告・キャンペーン
といった、広範な法域をまたぐ法務のノウハウを、実際にこの事業に携わっている者の目線から横断的かつ網羅的にまとめた「ハンドブック」です。


introduction
校了直前の原稿より


良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』は、利用規約というサービスを始めるのに最低限必要となる“アウトプット”の解説メインに振り切り、読みやすさ・使いやすさに徹した本でした。それに対して本書は、アウトプットを裏付ける各法律知識をインプットするパートにも、紙幅の許す限り具体例を豊富に交えて踏み込んでいます。そうした理由は、電子商取引の戦場がウェブからアプリへと移りつつあるここ数年で、事業者だけでなくユーザーを含むみなさんの法律知識のレベルが飛躍的に上がったと感じているから。数々の炎上事件を起こしながらも確実に法化社会に向かうインターネット、その中のアプリビジネス市場で成功を目指し真剣にチャレンジしている事業者のみなさんのお役に立ち、日本発のアプリサービス全体の発展に少しでも寄与できればというのが、共著者一同の思いです。

また、個人的なミッションとして、当業界で実際に働いている一人の法務パーソンとして日々危機感を強くし、これからさらにシリアスな問題になるであろうアプリサービスの“構造的問題”に対する警告も、そっと忍ばせてみました。当業界に詳しい方は、その問題に対する私のメッセージに共感していただけるかもしれません。


個人情報保護法改正の成立が9月まで延び延びになったり、その間にAppleが新製品を出しデベロッパー規約も改定され原稿書き直しになったりと、いったいいつになったら校了できるのか…と何度か気を失いそうになりながら、ようやくこうして世に送り出すことができました。共著者のみなさんとレクシスネクシス・ジャパン編集部の下村さまに改めて御礼申し上げます。