技術評論社の高屋さま、そして著者のお一人である橘大地先生より、発売前の見本紙をご恵贈いただきました。ありがとうございます。





一言で評するならば、“ついに出た『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』のアプリビジネス対応版”。同書と同じ出版社である技術評論社さんでこういう企画があったなら、同書に関わったお前が書けよというツッコミをいただいてしまいそうですが(笑)、浅学かつ遅筆な私には残念ながらこのスピード感では書けませんでした。このスマホ法務の分野でアグレッシブな法律サービスを提供されている、GVA法律事務所さんならではの、タイムリーな価値あるお仕事だと思います。

内容としては、『利用規約の作り方』同様、利用規約/プライバシーポリシーの二大文書のポイント解説がボリュームゾーンとなってはいますが、この本の読みどころは、それらよりも第2章「アプリビジネスを取り巻く法律問題」のパートなのかな、と思います。特に、
・ゲームアプリ
・ソーシャルシェアリング
・クラウドソーシング
・クラウドファンディング
・電子決済サービス
といった、『利用規約の作り方』ではカバーされていない新しいビジネスモデルにつきまとう資金決済法や貸金業法等の問題点について、ある程度まとまった形で言及された文献は、この本がお初になるのではないでしょうか。

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また、景品表示法、COPPAや税法といった海外展開につきまとう法律問題など、アプリビジネスの法務担当者の間ではよく話題になるリスクポイントについても触れてあります。純粋な法律専門書ではなく紙幅も限られているため、ひとつひとつの論点の深掘りにまではいたっていないとはいえ、広範なリーガルリサーチまではなかなか手がまわらないベンチャー経営者にとっては、目から鱗のネタ・ヒントがたくさん詰まっているはずです。


著者のお一人である橘先生とは、同業界の法務パーソンとして昨年暮れに接点をもたせていただく機会を頂戴しました。この本を書き終えられた後息つく暇もなくシンガポールに向けて発たれ、今後は日本からアジア展開を図るベンチャー企業を支援する活動に従事されるとのこと。高い理想と行動力の両方を持ち合わせた先生のご活躍に、私も期待しています。
 
また私自身も、そう遠くないうちにこのアプリサービスの分野でみなさんのお役に立てるような文献が出せたらと思っています。そのご紹介が出来る日まで、もう少しお時間をいただければと。