2012年は、去年の大晦日にアップしたエントリの後半に書いていた予言どおり、「自分が理想としていた働き方に近づけた」年だったという一言に尽きます(放送メディアには出られなかった点と株安の予言はハズレましたが笑)。近づけてみてはじめていろんなことが分かり、結果として、納得ずくで今の新しい職場で働くことができています。プライベートではNYにもゆっくりと滞在できましたし、6月には自分のバンドの3枚目のアルバムを出すこともできた、これまで以上に自由を謳歌した年でした。

自分がやりたいことをやりたいように押し売りして気が済んだ分、来年2013年は、“企業法務への期待”を正確に捉えた、顧客とビジネスから寄せられる要望に対して素直・忠実な仕事をする年にしよう、と思っています。お察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、NBL992号に掲載されていた北島敬之さんの「企業法務を考える」を読んで、この思いをより深くしたところです。


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ちょっと抽象的なので、もう少し具体化してみます。例えば、「こんなウェブサービスを新しくはじめたいんだけど、どんなことに気をつけたらいいんだろう」というビジネスサイドからの質問に対して、「まずはその考えている仕様を文字に吐き出して整理してきてください」と偉ぶったり、質問攻めにした挙句あーでもないこーでもないとまとまりのない講釈を垂れたりするのでなく、北島さんが強調されていたように日頃から情報を自分で収集し、リーガルなバックグラウンドのない人にもわかる端的な説明を瞬時にできるようにすることも、その一つだと思います。エンジニアでもこれさえ読めばウェブサービスのリスクとその対処方法が自分で分かるようになる、というテキストが欲しいというニーズがあれば作ってみたいとも思っていて、ちょうど今年後半からそんなプロジェクトも進めているところです。

日常業務についても然り。20ページぐらいの分量になりそうな小難しい英文契約書の作成依頼があって「相手との具体的な交渉をできるだけ早くスタートしたく、たたき台でいいので明後日ぐらいまでに欲しいんですけど・・・」と言われたら、たたき台と言わず相手に出しても恥ずかしくないクオリティのものを明後日どころか明日までに作って渡すみたいな、そんな期待への応え方を心がけたいと思います。もちろん、今までもそういう心がけではいましたが、これまではスピードが優先されている場面では品質を多少犠牲にするというやり方を取っていたのを、スピードも品質も両方担保されている状態を追求するために何ができるかをもっと突き詰めたいなと。そのために、日・英の言語運用力の鍛錬はもちろんのこと、日日の業務のマニュアル化・データベース化・新しいデバイスやアプリケーションを使った自動化など、考えられる手段を面倒がらずに追求する必要があるでしょう。組織のマネジメントや、法務業務のアウトソーシング法について深考する必要もありそうです。これも志と知恵ある上司・同僚・友人の助けを借りながら、実現したいと思っています。


また、去年に引き続き今年も法務関係の皆様との新しい出会い・雑誌への寄稿・そして就職と、色々なご縁とチャンスをこのブログ由来でいただきました。勉強不足のまま知ったような口をきいた投稿をアップし反感を買うこともありますが、それでもこのブログに何かのきっかけでご訪問くださり、コメント欄・メール等でご意見やご連絡を寄せていただけるの読者のお一人であることに変わりなく、何らかの興味を持っていただけるのは本当にありがたいことです。

時々、このブログ更新に費やすエネルギーを他に向けてみようかなと思う時もありますが、頂いているご縁・チャンスの恩返しのつもりで、オープンかつ無料で誰もがアクセスできるこのブログという場を借りて、企業法務という側面から世の中をよくするアイデアやそれを思いついていただくきっかけとしてのネタ提供を、家族>会社>自分への投資の次ぐらいの優先順位で細く長く続けていこうかと思います。至らぬ点あれば今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。