英語ができない人が、グローバル化するビジネスの世界でできないなりに生き残るためには、どうしたらいいでしょうか?
→答え:できるようになる。
そうなんですけど、できるようになるまでには時間が必要です。その間に英語が必要なシーンに出くわせば、なんとかしなければなりません。
特に困るのが対面の会議や電話会議のシーン。メールは文例集や辞書を引きながら時間を掛ければ作れても、英語ができる人同士が丁々発止やりあう中でのんびり辞書を引いているわけにもいかず、また、会議が開かれているということは(法務パーソンが駆りだされる会議であれば特に)相手と何らかの利害が対立していることがほとんどでしょうから、ここぞというところで言うべきことは言わなければならないときもあるでしょう。ヘタはヘタなりに。

この点、“会議でのビジネス英語術”に関する本をいくつか読んでいると、こんなことが共通して述べられているなあと思っています。
グローバルなビジネスシーン、特に英語を中間言語として用いる会議のシーンでは、日本語の世界以上にロジカルなコミュニケーションが求められる
ロジカルなコミュニケーションとは、
1)確認や質問をすることで、相手の意見を理解したうえで
2)自分の意見をはっきりと述べ
3)理由や証拠を示し、自分の意見の合理性を理解してもらい
4)提案や要求により、双方のギャップを埋めて統合をしていく
という「型」に従い、それを相手と交互に繰り返す共同行為
自分が今「型」のどの位置にいて何を伝えようとしているかを示す「標識語」を意識して使うと、聞き手が流れを理解しやすくなり、(あとに続く英語が文法的にデタラメでも)言いたいことが通じやすくなる
なるほど。
ということで、以下「型」ごとに使いやすい「標識語」を集めてみました。
1)確認や質問により、相手の意見を理解する
相手の意見を尋ねる
What do you think about ... ?
相手の意見の詳細を求める
Could you please explain that in further detail?
Could you give me more background information?
相手の意見が認識通りか確認する
So, your opinion is ... Am I right?
相手の意見の理由を尋ねる
Could you tell me why ... ?
May I ask the reason why you see it that way?
2)自分の意見をはっきりと述べる
全面的に同意する
I agree with you.
That's exactly how I feel.
部分的に同意する
I can see your point, however ...
That's true a certain extent, however ...
同意しない
I appreciate your opinion, however ...
I'm afraid I cannot agree on that.
3)理由・証拠を示し、自分の意見の合理性を理解してもらう
理由を述べる
The reason is that ...
In my view, there is a difficulty with ...
理由を支える例を挙げる
For example, ...
理由・証拠を順序で示す
First, ...
And then, ...
Next ...
After that, ...
Finally, ...
対比して合理性を示す
In contrast, ...
Compared to ...
On the other hand ...
因果関係で合理性を示す
... indicates that ...
... gives us reason for ...
4)提案や要求により、双方のギャップを埋めて統合する
提案する
I'd like to suggest that ...
If you are prepared to ... , then I think we can rethink ...
One possible solution to the problem could be ... What do you think?
意見を求める
May I ask how you would improve my suggestion to match your goals?
If you were in my position, what would you do?
要求する
So I would like to ask you to ...
Is there any way you could ...?
I must repeat my request for ...
このように、「型」と「標識語」を意識することで、聞き手が理解しやすくなることもさることながら、喋ろうとする自分も喋りだしがかなりラクになると思います。
最後に、“会議でのビジネス英語術”に関する本が山のように出版されている中で、特に上で述べたような“コミュニケーションを「型」と「標識語」で捉える”という考え方をとっている参考書籍として、以下3冊をおすすめしておきます。
ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法著者:ウィリアム A. ヴァンス
販売元:ダイヤモンド社
(2009-02-16)
販売元:Amazon.co.jp
英語で意見を通すための論理トレーニング著者:有元 美津世
販売元:ジャパンタイムズ
(2009-01-25)
販売元:Amazon.co.jp
英語ネゴシエーションの基本スキル著者:フィリップ・ディーン
販売元:朝日出版社
(2004-04-16)
販売元:Amazon.co.jp









