年末年始、普段できないまとまった作業をしてみようかということで、学会誌に投稿予定の論文みたいなものを書いています。
私がブログでものを書くのは、私のものの考え方を反面教師に皆さん自身が考え方を整理していただいたり、紹介する情報が皆さんの仕事のお役に少しでも立てばと思ってのことなのですが、所詮ブログなんて自己満足の世界だ、という批判も根強いものがあります。私は必ずしもそうは思いませんけど。
そこで、もう少し自分の職業経験やアイデアを社会の役に立てる道はないかと考えたとき、起業するには持てる資本も人脈もなく、共著でなく単著を出版とかいうのもそんな声がかかる実績もないので、背伸びせずに頭とカラダだけあればできる論文みたいなものを書くことにしてみました。(この「サラリーマンも論文を書いてみたら?」ってアイデア自体は誰かの本で読んだ記憶があるのですが、思い出せません・・・。)
とはいえ、論文なんてほとんど書いたことがない私。そんな私でもこの方法なら書けるんじゃないかと思わせてくれたのが、この本でした。
『論文の書き方マニュアル―ステップ式リサーチ戦略のすすめ (有斐閣アルマ)
この本では、論文を書きあげるまでのステップを、大きく3つに分けて考えます。
まずは、「テーマとねらいの決定」。
テーマを自分の手に負えるエリアに絞り込み、世の中に既に出ている関連文献を読み漁って、先行研究がないかどうか、ねらいについて自分なりの新味が出せるかを検討し、大まかな章立てを考えます。

次に、「リサーチ」。
関連分野の基本書・文献・先行研究を精読して自分のテーマに関わるトピックをピックアップし、文房具店で売っている情報カードに引用したい部分や自分のアイデアを書き出していき、これを眺めたり並べ替えたりしながら、大まかな章立てにしたがって節を作って行きます。

最後に「執筆・仕上げ」です。
・書き出し、改行は一字下げる
・カッコ類の開き部分は行末に置かない
・アルファベットは横書きにして1マスに2字書く
などの執筆の基本ルールを守りながら、整理した情報カードを参考に、最初のステップで検討したテーマとねらいと摺り合わせて、下書き→清書をすすめます。
特に、引用文献やアイデアを情報カードにまとめて整理していくという手法論がとってもわかりやすいですし、TwitterでつぶやいたりRTしたことをブログにまとめる感覚にも似ていて、これなら自分でも書けそうという気にさせてくれる、いい本だと思います。
なお、私がまとめたいのは、個人情報保護法の不備が生んだ日本の個人情報保護偏重主義をどう是正していくかについての提言です。
企業が個人情報を利用する場面、中でもすべての企業が行うはずの採用選考の場面における応募者のプライバシーに関わる情報の取扱いを題材に、プライバシー保護ありきの個人の目線だけではなく企業の視点からも課題を捉え、個人情報保護と利用のバランスをとるアイデアを探ってみたいと思っています。個人がSNSに書き込んだことが当たり前のように採用選考担当者にも参照されたりと、企業が情報を集めようと思えば集められてしまうこの情報化社会において、個人として何を覚悟すべきか、という個人側の視点も含まれることになるでしょう。
いままさに、リサーチのステップをすすめているところで、残り二十数時間あまりの正月休み終了までに下書きまでやりきれるか、そして1月下旬の〆切に間に合うのか相当不安ですが、もうここで言っちゃったから書くしか無くなりました(笑)。背伸びせず、書ける範囲で書けるだけのものを書いてみることにします。










もしかすると、この記事ではないでしょうか。
BLJ 2009.07 OPINION
「若き法律実務家への論文執筆のすすめ」
道垣内正人教授
先生、他の法務実務家の差別化、知識の体系化をすすめられています。
まずは8000文字程度で、問題の所在、判例・学説、付加価値として新しい状況への対応、新しい視座の提供ができれるようにまとめれば十分だそうです。
NBLでもあったかも、、、しれませんが、ぱっと思いついたのはBLJでした。