約2年越しで、我が家に私の分と妻の分、2台のiPhone4が遂にやってきました・・・。

技術的・機能的な面の解説はその筋の方々がやって下さっているので、私が言葉を重ねる必要もないでしょう。小飼弾さんのレビューが私の感じたポイントとほぼ重なるので、ご覧頂くといいと思います。
まず何をおいても「画面が綺麗」というのはいいことです。音楽家がポータブルオーディオやその出力口のヘッドホンにも良い音質を求めるように、情報が勝負のビジネスパーソンが文字・ビジュアル情報を収集する画面の質にこだわるのは、当然に追求すべきことではないでしょうか。
2つめに、「常に持ち歩くモノとしての品質の高さ」があります。現金一括で購入すると6万程度の製品なわけですが、このiPhone4には、その金額以上のゴージャスな雰囲気があります。孫社長の評「宝石の様」は言い過ぎとしても、宝石の手前のオメガの時計の文字盤にぐらいの深みはあります。ビジネスにおいてもプライベートにおいても、人前で使うツールとして安っぽいケータイと高級感のあるスマートフォンのどちらを取り出したいかと問われれば、高級感のある方がいいに決まっていますから。

3つめが、これが決定的なポイントだと私は思っていますが、あまりにも評価されていない“FaceTime”。ジョブスがiPhone4のプレゼンテーションの最後の隠しネタ“One more thing...”にこのFaceTimeを持ってきたのは、Appleがテレコミュニケーションを次のステージへと引き上げるんだ、という自信と誇りの現れに違いありません。ほとんどの方がまだその価値に気づいていない段階ですが、このiPhone4で実現されたFaceTimeを実際に2台のiPhone4で使ってみて、妻との心温まる時間を体験し、コミュニケーションツールがまた新たなステージに入ったことを再確認したのです。
私は、iPadが設計上はインカメラ(対面カメラ)搭載を予定しながら結局見送ったのはなぜだろうとずっと思っていました(だからこそ私も初代iPad購入は見送ったという経緯あり)。今後、このFaceTime普及のためにも次世代iPadにはインカメラが必ず搭載されるはずです。しかし、iPhone4にはあってiPadにはなし得ない点があったからこそ、iPadでは見送ったのだと、実際に使ってみて気付かされました。
それは、インカメラだけでなく自分が見ているモノ・出来事・風景を写すアウトカメラが装備されているという点。今回FaceTimeを使ってみて、インカメラとアウトカメラをシームレスに切り替えられるFaceTimeとiPhone4のコンビネーションのすばらしさを体験し、ようやく理解できました。基本はインカメラに映る表情で自分の“感情”を相手に伝えながらも、その感情が生まれた原因=“自分が目にしているモノ・出来事・風景”を、アウトカメラに切り替えて相手とリアルに共有できるところが新しいのです。これがまさに、スレートPCという構造上アウトカメラ搭載が見込めない次世代iPadでは実現しえないコミュニケーションのスタイルであり、「FaceTime向きなツール」としてのiPhone4の真骨頂なのだと。初代iPadでインカメラ搭載を見送ったのは、アウトカメラ無しではFaceTimeの価値が中途半端にしか伝わらない、と判断したからに違いありません。

このようなすばらしいFaceTimeというコミュニケーションのコンセプトを、オープン規格にして広めようと戦略的に動き始めているのがAppleという会社でありスティーブ・ジョブス。Andoroid陣営と比較してその囲い込もうとするビジネスモデルを批判する向きも多い中、誰も気づいていない・理解しない・ついてこないコンセプトに会社のリスクをかけて先行チャレンジし、道を切り拓くAppleとスティーブ・ジョブスに、敬意を表したいと思います。









