ちょっと小難しい契約書には必ずと言って良いほど出てくる「不可抗力」条項。
契約の世界で不可抗力とは、戦争・地震・法令の改廃制定など、契約を結ぶ当事者ではどうにもコントロールできない事象のことをいいます。
こういうことが起こって契約を履行できなくなったのに「契約違反だから損害賠償しろ」と言われるのは理不尽だ、ということで、お互いに責任を負わない(債務不履行として扱わない)ことを予め合意しておくわけですね。
ひょんなことをきっかけに、これまで見た契約書や専門書に例示されていた不可抗力条項に列挙される事象をありったけ集めて、整理してみようとやってみたのが以下。意外とこういうものをまとめたものが無いようなので、何かのお役に立てば。
1)天災地変
地震、台風、暴風雨、津波、洪水、地すべり、落雷、爆発、火災
2)社会的混乱
戦争、テロ、敵対行為、内乱、暴動、市民騒擾
3)公権力による行為
法令・規則の制定改廃、政府機関の介入、行政命令、通商禁止
4)伝染病
SARS、鳥インフルエンザ
5)公共インフラの事故
停電、通信回線の切断、輸送機関の事故
6)資材・資源不足
ガスの供給停止、石油の不足、原材料・資材の不足
7)為替、運賃等の変動・高騰
8)労働争議
ストライキ、サボタージュ、ロックアウト
9)仕入れ先の債務不履行
製造者の破綻
10)生産設備の事故
工場の重要な機械の故障、コンピューターの誤作動
相場観的には、標準的な不可抗力条項に列挙されているのはせいぜい3まで。4〜8が不可抗力条項に入っていたら、本当にそのまま契約していいのか、真面目に検討したほうがいいでしょうし、9・10なんて入れたまま契約しちゃったら、法務としては負けかなって気もしますね。気を付けたいものです。
あと、細かいところで時折気になるのが、1の天災地変の例示列挙的に混ざってくる「爆発」や「火災」。これって基本的には人災だと思うんですよね。人災と捉えれば、4〜8同様不可抗力に入れるかどうかは真剣に検討すべき事項かもしれません。
他にもこんな変わったor怪しげな不可抗力見たことあるよって方は是非コメント下さい。追記させて頂きます。










うちの契約では、都度削ってしまっています。