「ニューノーマル」とは、
・個人が力を持ち
・技術とグローバル化が経済を支配し
・選択肢が増える一方で多くの決断を迫られ
・時間が不足がちとなる
不確実性の時代のこと。
ニューノーマルな時代はどうなっていくのか。
この時代をどう生き抜くべきか。
それをズバリ教えてくれる本です。
『ニューノーマル―リスク社会の勝者の法則
個人起業を成功させるアイデアとカギ
著者の主張は、「リスク社会においては、恐れることなく個人で企業したものが勝つ」というもの。
この本のすばらしいところは、現状をアジテーションして読者の危機感をあおるだけで終わらずに、具体的な起業のアイデアをいくつも提供してくれているところにあります。
特に、個人で起業をしようと考えている人、スタートアップの方には参考になるアイデアがたくさん入っています。
アイデアが欲しいって?有効なアイデアを示そう。個人サービスだ。人が常にもっと欲しいと思っているものは何か。時間である。時間が十分にある人はいない。人は時間を節約できるならかなりのお金を払う覚悟がある。このあたりは、先日ご紹介した『Den Fujitaの商法2』で藤田田さんが言っていることにも通じるところがあります。
そして、誰のニーズも同じではない。このため、個人サービスを提供する新興企業には、無限に需要がある。個人サービス事業で特に嬉しいのは、一番になる必要はないことである。確かに。
その業界で一番にならなければと思ってしまうと、プレッシャーでいつまでも起業はできませんが、そう考える必要はないわけですね。
起業成功のハードルは「常時接続」「年中無休」
一方で、起業を成功させる具体的手段として、少し逆説的な視点からのアドバイスも。
自分にとって大事な人(特に家族)と連絡が取れないと、ストレスが増える。非常に増える、誰でもそうだ、いつでも連絡が取れるという文化を育んでいる家族は、そうでない家族より幸せである。家族の誰とでも数秒で連絡できれば、ストレスは下がる。これが家族の間で成功すると、突然、仕事でもこれを利用する方法が見え始める。
顧客や従業員などがあなたと連絡を取る必要があるときにそのニーズに応えることは、ニューノーマルで成功するために不可欠となる。(中略)ウッディ・アレンは「人生の90%は、ただ現れることで決まる」と言った。これを今風にアレンジすると、「ニューノーマルにおけるビジネスの成功の90%は、ただ現れることで決まる」。
嬉しいニュースは、企業から個人までの誰もがグローバル経済に参加できることである。厄介なのは、そのためには、働く時間に対してより柔軟な見方が必要なことである。タイムゾーンが12時間異なる国の人と仕事をするには、その人の業務時間中のある時間帯に連絡が取れるようにしておく必要がある。
起業の目的として、会社という時間的束縛の主体から距離を置くことで、ワークライフバランスを積極的に取りに行くという動機があると思いますが、そうではなく、むしろ1日24時間・365日がワーキングタイムになる覚悟をしろと。
私はこれまで「新たな働き方」を提唱する本をいくつかご紹介させてもらったのですが、
▼『フューチャー・オブ・ワーク』
▼『さよなら満員電車、さよなら社内の悪口。時間と場所に縛られないワークスタイル実現法』
▼『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』
▼『フラット化する世界』
▼『ウィキノミクス』
そのどれもがはっきりと言及することを避けていた現実。
“個人が主体となる新たな働き方”という理想の実現には、「常時接続」と「年中無休」に耐えられるタフな体力と精神力が個人に求められるということを、深く認識するにいたりました。
裏を返せば、大人数の組織で仕事をすることでこの「常時接続」と「年中無休」を容易に実現し、それを顧客に対する価値として提供できる点が“会社”という組織の最大の強みなのだなあと、改めて思い知らされます。









