フジテレビ土曜プレミアム・裁判員制度ドラマスペシャル『サマヨイザクラ』を見ました。
原作はモーニングに連載されていた漫画だそうなのですが、見てない方にとっては以下ネタバレ注意ということで。
法律が施行された今だからこそ身に沁みる問題提起
もうドラマも終わりか・・・という大杉蓮演じる裁判長が主文読み上げる場面で、伊藤淳史演じる主人公のフリーターが自分のケータイに偶然写っていた新しい証拠を出し、慌てて閉廷したあげく判決が変わる大どんでん返しは、サスペンスとしては中々のものでしたが、訴訟手続き上はあり得ないでしょと突っ込みを入れつつ・・・
判決にいたるプロセスでの裁判員制度に対する数々の問題提起は、各キャストの迫真の演技とあいまって、引き込まれるものがありました。
自分と似た境遇、かつ自分も一歩間違えば同じように一線を越えてしまったかもしれないと半ば共感すら覚えるような犯罪をしてしまった被告を前に、自分自身を裁くような感覚を覚えながら、生死をかけた断罪をするということ。
しかも、その判断を一般人が集まって合議して行うがために、裁判官だけの裁判にはない「感情」に多分に影響された判決になりうること。
そして、裁判員の秘密は、おそらく裁判員自身の心の弱さによって簡単に破られるであろうこと。
すでに批判はし尽くされた感はありますが、法律が施行されリアルになった今ということもあって、いずれも自分にダブらせながら真剣に考えさせられました。特に3つ目の秘密保持義務違反は、ドラマのような漏洩は容易に起こりうるだけに、そうなったときに罰則が実際に適用されるのかは見ものです。
最後のドラマ的大ドンデン返しが無かったとして、自分自身があの場にいたら、裁判員が加わるからこそ新しい裁判にすべきという「感情」で、死刑回避に一票を入れたかなと思います。









