「サバイバル」をタイトルに冠する弊blogとしては取り上げないわけにはいかないですね、この本は。
本田式サバイバル・キャリア術
「安定」がなくなったこの時代に、ビジネスパーソンとしてどう生き抜いていくべきかを、本田さんが自身の体験をベースに語っています。
会社員というキャリアの価値
これまでの“本田本”に見られなかった点が1つ。
それは修行期間としての会社員というキャリア(コーポレートキャリア)を正面から肯定した上で、「まずは10年」とその長さの目安とタイミングを具体的な数字で提示している点。
これには私も大いに共感。
私の周りの大物を見ても、コーポレートキャリアが10年以下の人はいませんし。
そして、その10年間を有効に過ごすための心がけを、10の法則にまとめたものがこちら。
法則1 市場価値・期待価値に惑わされない
法則2 お金を払ってでも働きたい会社で働く
法則3 エージェント五社以上に登録する
法則4 勝ち馬に乗る
法則5 会社の看板にレバレッジをかける
法則6 社内人脈から社外人脈へ
法則7 社内ルールからサバイバル・ルールへ
法則8 社内研修からパーソナル研修へ
法則9 コーポレートブランドからパーソナルブランドへ
法則10 他人コントロールからセルフコントロールへ
この法則の根底に流れているのは、「今の自分がおかれた環境(会社)を恵まれていないと嘆くぐらいなら、自分でその状況を生かす・変えるための努力をまずせよ。」ということだと思います。
子供の頃何気なく耳にしていた、カトリック教会のラジオ番組「心のともしび」のキャッチフレーズを思い出します。
暗いと不平を言うよりもすすんであかりをつけましょう
定年のないパーソナルキャリアへの昇華
そうして10年間を過ごした後の30〜40代は、1つの会社に依存しない、定年もないマルチキャリアへの展開を図るフェーズです。
リスト好きの本田さんらしく、こちらも法則を7つにまとめています。
法則1 起業をゴールにしてはいけない
法則2 「本業か副業か」の発想をやめる
法則3 ポジションではなくポータブル・スキルを究める
法則4 マルチ・インカム、マルチ人脈を確保する
法則5 キャリアをすり減らす転職をしてはいけない
法則6 うねりを見据えてキャリア・サーフィンする
法則7 最悪の事態をシミュレーションする
この7つの法則を通して本田さんが力説されるのは、いきなり独立という危険を冒すべきではないということです。
まずはblogを書く・論文を発表する・本を出すなど、アウトプットを通して不特定多数に「打診」をしながら、自分の中の価値あるバリューを見つけ、磨き、育てるべきであると。
コーポレートキャリアの10年がようやく経ち、まさにパーソナルキャリアへの昇華を図ろうとしている私が今やるべきことはまさにこれ。
このような形でblogをやっているのは、まさに世の中に対する「打診」だったりするわけですが、この「打診」のチャネルをもっと増やしていくことが“今”の私の課題であることが自覚でき、本田さんはそれをどのように行っていたのかを垣間見れたのが、この本を読んでの“今”の私の最大の収穫でした。
読者自身が置かれたステージに応じて、参考になるポイントがそれぞれ異なってくる本だと思います。また数年後に読み直すと“今”とは違うその時に心に響くメッセージが新たに見つけられそうです。










こちらはもっとマシな「打診」を目指そうと改めて思いました。今後とも宜しくお願いいたします。