訴訟に勝っても、金銭が取れないケースはしばしばあります。

裁判で単に勝訴したいだけなら、「証拠がきちんとそろってるか」だけ気にしていればいいと言っても過言ではありませんが、債権回収訴訟のように金銭をきちんと勝ち取りたい訴訟なら、民事執行の実務を知った上で、「執行までやり切れそうな案件かどうか」の見極めをした上で訴訟に踏みきりたいところです。

・・・と、えらそうなことを言っている私ですが、今年は、勝訴したものの肝心の執行ができず回収までいたらない訴訟をやってしまいました。

そんなわけで、この本を読んで反省しているところです。



民事執行の場面を書式でイメージする

今年のビジ法1級試験にも出題された物上代位に基づく賃料差押の問題、中小企業の社長の個人保証を追いかける時に問題となる自動車執行の流れ・やり方や差押禁止債権(給料の4分の1以上は差し押さえられないetc)など、まさに“最終的な回収場面”で現実問題となる手続きとその書式がきっちりまとまった良書。

特に説明の中でいちいち書式を見せてくれるのがgood。書式の量や内容を見れば、「ああこの場面でわざわざこんな許可をとって執行官がこれを相手に見せて差し押さえなきゃいけないのか」なんて具合に、執行手続の面倒さや難しさが一目瞭然にわかります。

民事執行の本は小難しいものが多い中、この本は専門的過ぎない・難しすぎないよう意識して書かれている本なので、読みやすい・探しやすいのも特徴です。