ビジネスの定番フレームワークを勝間さん流に解説する本かと思ったら、全然違いました。


ビジネス思考力を高めるための、勝間さん流思考フレームワークとその訓練方法の指南書でした。

勝間本が好きですべて読み込んでいる方には、書いてあることの80%ぐらいは既読感を覚えるはず。じゃあつまらないかというと、そんなこともないという絶妙な出来。

その理由は3つ。

1つは、この本全体が極めてMECE的・ロジックツリー的に構成されているから。

いままで出版された勝間本・ブログ・セミナー等でそれぞれ断片的に披露されていた「勝間流ものの考え方」がきれいに整理されており、体系的に学習できる本になっています。
あまりにも構成がかたくて、なんだか法律の教科書を読んでいるのかと思うくらいです。

2つめは、今までの勝間本には出てこなかった新しい思考法が2つ披露されているから。

これまでの勝間本は効率化とかシンプル化に力点がおかれ、何かを創り出すという視点が少なかったように思いますが、今回は思考を広げるための「水平思考力」と「偶然力」について、かなりのページを使って解説しています。

正確にいうと、勝間さん自身はすでにこの力を活用・発揮されていたわけですが、そのノウハウを著書に整理して体系的に語ったのは、この本が初めてのはず。
勝間さん自身が、本のヒットやそれに伴う人脈・ビジネスの広がりを通して、これらの力に磨きをかけ、手ごたえを感じられるようになったからこそ、この本でビジネス思考力の1つとして語ろうと思ったのでは。

3つめは、実践方法にかなりのウェイトを割いているから。

理論を説明するだけでなく、その直後にそれを身につけるための実践方法が具体的に箇条書きにまとめてあり、あとは「やる」だけになっています。

そういえば、『グーグル化』の最終章でも、「さあ、行動にうつしませんか」という問いかけはありました。でも、ちょっと読者に遠慮しながらの、促すようなトーンだったと思います。
今回は各章ごとにそのビジネス思考力を身につけるための実践方法をまとめていて、「このビジネス思考力を高めたいなら、こうやって使って覚えていくしかないですよ」という踏み込んだトーンになっています。

全体を通して、
ここまで分かりやすくアドバイスしてるんだから、いつまでも本を読んで知識・理解レベルで自己満足してないで、さっさと行動にうつしたらどうですか?実践しなきゃ何も変らないですよ
といわんばかりの、勝間さんのきっつーいメッセージを感じてしまうのは、私だけでしょうか。

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