仕事術の本なのかもしれませんが、あえてマネジメントのカテゴリに分類したいこの本。
ジャスト・イン・タイム、自“働”化、5S、ポカよけ、かんばん、アンドン、ムダ取り・・・
こういったトヨタ式「改善」の基礎知識そのものの解説は必要最低限に抑え、むしろこういった「改善」活動をどのようにグループの業績向上に適用していくかという“展開方法”についてかなり具体的に書かれているので、マネジメント術といってよいのではないかと。
しかも、生産現場での展開だけではなく、私のようなスタッフの仕事の「改善」展開方法についても、全5章中の1章をまるごと使って丁寧に触れてくれています。
トヨタ式改善の本は何冊も出ているので、いくつかは読んでみたのですが、私のような間接部門のビジネスパーソンや管理職にダイレクトに役立つものは、この本を置いて他になさそうです。
特に今の私にピンポイントで役立ったのが、冒頭にでてくる「仕事とムダの違い」と後半に出てくる「部門別ムダ排除チェックポイント」というチャート。
[ムダ]
作業になんら必要がなく、原価のみを高める動作。(後略)
[付随作業]
付加価値のつかない作業。本来はムダと言えるが、現在の作業条件ではやらなければならないものが多い。たとえば段取り替え(生産品目変更に伴う機会の設定変更)や、部品を取りに行く、部品の包装を解くといった作業だ。これを省くためには、作業条件の改善が必要になる。
[正味作業]
付加価値を高める作業。作業に占める正味作業の比率をいかにして向上させるかが改善のポイントとなる。
間接作業のムダ−事務作業
1)転記する
2)捺印が多い
3)書類を持ち運び
4)書類が停滞する
5)書類を探す
6)その都度計算する
7)書類が重複している
8)書類をファイル保管する
9)コピー配布する
10)内容が不正確で問い合わせる
11)作業様式が決まっていない
12)書類作成そのもの
「動作」から、「ムダ」だけでなく、「付随作業」をも取り除くのがトヨタ式改善の極意。
ちょうど社内で間接部門のムダ取り大号令がかかっていたところだったので、アイデア出しのヒントにそのまま使わせて頂きました。









