マネージャーとして、メンバーを諭したり注意したり、ネガティブなフィードバックをするときには、注意が必要です。
一般的には、メールなど文書では必要以上の反応を引き起こしたり傷つけたりする可能性が高まることから、きちんとニュアンスが伝わるよう口頭で(しかも人目につかない場所で)行うのがセオリー。
でも、この本を読んで、愛情やウイットがこもっていれば、文書の方が効果的な場面もあるな、と思いました。
予期しなかった出費を工面するために、(父親が創業し自分が後継者となった)会社から500ドルの個人的な借金をすることについて、息子が父親に許しを乞うたとき、父親はこのように手紙で諭します。
私は父親として、君の金の使い途を詮索する権利はないし、そんなことをしたいとも思わないが、君に頼まれて、金を貸す立場から、ある程度の保証は要ると思う。500ドルを年間20パーセントの利率で借りて、毎週10ドルずつ、給与から天引きで返済する旨の覚書きを同封するので、署名して欲しい。君は厳しい親父だと言うだろうか?君がこの次に『予期しなかった出費』を賄うために金を借りたいと言ってきたら、こんな条件ではすまないだろう。
−君の行きつけの個人金融業者より
追伸
私は口で言うほど怒ってはいない。トーマス・ア・ケンピスの言葉を自分に言い聞かせているからである。「他人が自分の思いどおりにならないからとって、腹を立てることはない。自分自身でさえ、思いどおりにならないのだから」と。
この父のように、愛情とウイットさえ備えていれば、諭したり注意したりする内容の文書であっても、相手の気分を害して終わるような結果にはならないはず。
父と子ならではの信頼関係だからこそ成立している部分もありますが、本当に伝えたいことを伝える手段として、後で本人に「気づき」が訪れたときに再度繰り返して反芻できる文書ならではの良さがある。
時には手紙も書いてみよう。
この本を読みながら、そんなことを思いました。
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